初期衝動
展示期間中にね
乙黒が駆け出しも駆け出しの頃に
最初に師事した型彫りの先生がいらっしゃってくれて
一通り、でもじっくり見ていただいて
一言
「上手になってるさ~」て。
もう、深く頭下げて、泣きそうだったよ。
ほんと、ありがたい、もったいない。
そんで後日ね
型彫りどうしても習いたいって紅型の友達つれて
先生のところお邪魔させていただいて
まずはシーグ(小刀)作るところからやるんだけど
柄の部分になる竹に刃を差し込んで、水糸でくびる。
その後砥石をいくつも使って刃を出していくんだけどね。
そんなん一生懸命してる友達見て
すごく、最初の頃の気持ちを思い出してた。
自分の道具を、苦労して、自分で作る。
すげー嬉しいんだよね。
きっと、原始人の子供が、初めて狩りに連れてってもらう時
自分用の道具を、自分だけの道具を、自分で作るの。
わかんないけどさ、一番それに似てるって思う☆
きっと、狩りをしてる自分の姿、獲物を狩った自分の姿まで思い描いてる。
きっと、もういっちょ前みたいな、誇らしげな顔で。
あともうちっと上げたい写真あるけど
またこの次にしようね。
展示終わって、部屋もお片づけして
すっげー昔に姉からプレゼントされたアジアの生地の本が出てきた。
ページめくってたら、あの頃見えてた不思議な動物とか、空気の色とか、においとか。
まだ言葉がついて無い、色んなものたち
そんなんがはらはらと。
追いかけるようにクロッキー帳ひろげたけど、追いつけきれなかったな。
でも嬉しくなっちゃった。
まだまだいるよ
僕の中にさ
あん時の自分☆