初期衝動

紅天

2012年04月02日 23:28


展示期間中にね

乙黒が駆け出しも駆け出しの頃に

最初に師事した型彫りの先生がいらっしゃってくれて

一通り、でもじっくり見ていただいて

一言

「上手になってるさ~」て。

もう、深く頭下げて、泣きそうだったよ。

ほんと、ありがたい、もったいない。


そんで後日ね

型彫りどうしても習いたいって紅型の友達つれて

先生のところお邪魔させていただいて

まずはシーグ(小刀)作るところからやるんだけど

柄の部分になる竹に刃を差し込んで、水糸でくびる。

その後砥石をいくつも使って刃を出していくんだけどね。

そんなん一生懸命してる友達見て

すごく、最初の頃の気持ちを思い出してた。

自分の道具を、苦労して、自分で作る。

すげー嬉しいんだよね。


きっと、原始人の子供が、初めて狩りに連れてってもらう時

自分用の道具を、自分だけの道具を、自分で作るの。

わかんないけどさ、一番それに似てるって思う☆


きっと、狩りをしてる自分の姿、獲物を狩った自分の姿まで思い描いてる。

きっと、もういっちょ前みたいな、誇らしげな顔で。






あともうちっと上げたい写真あるけど

またこの次にしようね。

展示終わって、部屋もお片づけして

すっげー昔に姉からプレゼントされたアジアの生地の本が出てきた。

ページめくってたら、あの頃見えてた不思議な動物とか、空気の色とか、においとか。

まだ言葉がついて無い、色んなものたち 

そんなんがはらはらと。

追いかけるようにクロッキー帳ひろげたけど、追いつけきれなかったな。

でも嬉しくなっちゃった。

まだまだいるよ

僕の中にさ

あん時の自分☆