第一希望しか見えないぜ 不死身のエレキマン

紅天

2009年10月18日 01:46

20代の頃のおいらは

それはもう パンクバンドに夢中で。

聴くのも 見るのも 音を出すのも。

ドラムの リズムと 絡み合ったり

反発しあったりしながら

フェンダーのプレベに乗り込んで

音の粒を捕まえたり

足元をうねって 空気をぶん回したり

そんなんが もう 全てだったように思う。


買ってきたばっかの洋服が

ちゃんと自分のものになるように て

自分と服の間に 距離が出来ないように て

コートであれ 何であれ くつでも。

しばらく 家で着てからしか 外にも出れなかったんだけど

おんなじような感覚で とくに弾く予定もなくても

重たいベース君を背負い込んで

どこにでも連れて行ったりもした。

また 逆に 触りたくて仕方ないのに

「楽器に嫉妬させる」ってから 全然相手にしない 時 を作ったりもした。

不思議なもんで、その後弾くと

すっごくいい音を出してくれるような気がしてた。


あと これも 自分の中では とっても上に書いたことと

近いところの 感覚なんだけど

猛烈な喉の渇き みたいに 

例えば 本を読みたい とか

映画が見たい とかの部分が 

ものすごく 渇く 感じ。

なんかね うん こんな時は きまって不安定

どこにもちゃんと 足をおろせてない感じ。

でもなんかさ うまく言えんけど

この感じ 嫌いじゃないんだよね。

しんどいけど なんか 大げさだけど

ちゃんと 生きる事 と 向き合ってるみたいで。


そんで今 いい感じに 渇いてきてる部分があって

うん、もうちょっと ほっといてみようかな。と。

ちょっとね 楽しい予感だよ。



今日は久しぶりの晴れ間だった。

朝 空を見上げてて

よごれた 灰色のちぎれ雲が ひとつ

目の前で みるみる 白い雲になっていって 輝いてくのをみたんだ。


そんで そこはすっかり 秋の空だった。